頭皮の乾燥ケア
頭皮の乾燥ケア徹底ガイド：基本ケアから商品選び・生活習慣まで
こんにちは。美容サロンを経営し、元美容師でもある竹山と申します。30代〜50代の女性を中心に、最近は男性でも乾燥肌で頭皮のカサつきやかゆみに悩む方が増えています。
頭皮が乾燥するとフケやかゆみだけでなく、髪のハリツヤ低下や抜け毛の原因にもつながりかねません。
今回はサロン経営者の視点から、頭皮の乾燥を改善するための方法を基礎知識からおすすめ商品、生活習慣まで幅広く解説します。
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1. 乾燥した頭皮を改善するための基本的ケア
まずは、頭皮の乾燥を招く原因や、潤いを守る基本的なケア方法から確認していきましょう。
土台となる部分を理解することで、その後の対策も効果的に行えます。
1-1: 頭皮の乾燥の原因とは？
頭皮が乾燥する原因は人それぞれですが、主に次のような要因が考えられます。
- 皮脂分泌の低下: 年齢とともに皮脂腺の働きが衰え、頭皮の皮脂量が減少します。特に30代後半以降の女性はホルモンバランスの変化で皮脂分泌が減り、乾燥しやすくなります。男性でも元々乾燥肌の方や加齢による皮脂減少で頭皮が乾いてしまうケースがあります。
- 洗浄のしすぎ・刺激の強いシャンプー: 頭皮の汚れを落とそうと一日に何度もシャンプーしたり、洗浄力の強すぎるシャンプーを使ったりすると、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。その結果バリア機能が低下し、潤いを保持できなくなります。
- 季節・環境要因: 冬場の乾燥した空気やエアコン（暖房・冷房）の風に長時間さらされると、頭皮から水分が奪われがちです。また紫外線も頭皮の水分を蒸発させ、肌を老化させる一因となります。
- ヘアカラーやパーマなどの施術: 繰り返しのヘアカラーやパーマ液による刺激で頭皮がダメージを受け、乾燥やかゆみを引き起こすことがあります。とくにホームカラー剤は刺激が強めなため注意が必要です。
- 生活習慣・ストレス: 睡眠不足や栄養不足、喫煙などは肌のターンオーバーを乱し、頭皮のコンディション悪化につながります。さらにストレスが溜まると皮脂分泌のバランスが崩れ、乾燥を招くこともあります（人によっては逆に皮脂過剰になる場合もあります）。
このように様々な原因で頭皮の潤いは不足しがちです。「最近フケが増えた」「頭皮がつっぱる感じがする」という場合、これらの原因に心当たりがないか振り返ってみましょう。
1-2: 頭皮乾燥対策に必要な保湿成分
乾燥した頭皮をケアするには、保湿効果の高い成分を含むアイテムを選ぶことが重要です。
具体的には次のような成分に注目してみてください。
- ヒアルロン酸Na: 水分保持力が非常に高く、肌の内側に潤いを抱え込む成分です。頭皮用美容液やローションにも配合され、乾燥によるフケ・かゆみ予防に役立ちます。
- セラミド: 肌の角質層に存在する脂質で、バリア機能をサポートします。セラミド配合のシャンプーやローションは、外部刺激から頭皮を守りつつ水分の蒸発を防いでくれます。
- コラーゲン・アミノ酸系保湿成分: 加水分解コラーゲンやアミノ酸（アルギニンやグリシンなど）は頭皮の角質層で水分を引き寄せ、しっとり保つ働きがあります。アミノ酸系の保湿成分は低刺激な点も魅力です。
- グリセリンやBG（ブチレングリコール）: 化粧水などにも使われる保湿剤で、水分を抱え込んで蒸発しにくくします。頭皮ローションに配合され、即効的に潤いを与えてくれます。
- 植物由来オイル: ホホバ種子油、アルガンオイル、椿油（カメリアオイル）などは頭皮になじみやすく、潤いを補うと同時に油分のヴェールで水分の蒸発を防ぎます。天然由来で頭皮への刺激も少ないものが多いです。
- 抗炎症成分: 乾燥によるかゆみや炎症を抑えるグリチルリチン酸2K（甘草由来）やアラントインなども有用です。乾燥がひどいときはこうした成分が入った薬用ローションを選ぶと、かゆみを鎮めながら保湿できます。
これらの成分が含まれているヘアケア商品であれば、乾燥した頭皮に潤いと保護膜を与え、使い続けることで頭皮環境の改善が期待できます。
逆にアルコール分の多いもの（育毛剤によく含まれます）やメントールの強いものは、一時的にスーッとしますが乾燥には不向きなので注意しましょう。
1-3: 頭皮保湿の重要性と効果
頭皮も顔や身体の皮膚と同じく、適切に保湿することが健康を保つ鍵です。
頭皮をしっかり潤すことで得られるメリットには、次のようなものがあります。
- フケ・かゆみの予防: 頭皮が潤って柔軟になると、乾燥で剥がれ落ちる細かいフケを抑えられます。また肌が健やかになることで外部刺激にも強くなり、かゆみの発生も減ります。
- 健やかな髪の成長: 髪は頭皮から栄養を受け取って育ちます。頭皮が乾燥して硬くなっていると血行が悪くなり、髪に十分な栄養が届きません。潤いのある柔軟な頭皮環境を保てば、毛根への栄養供給がスムーズになり、結果として健康でハリ・コシのある髪が育ちやすくなります。
- 抜け毛・薄毛対策: 上述の通り、頭皮の乾燥は血行不良や毛穴の炎症を招きやすく、放置すると抜け毛の一因となりえます。適度に保湿された頭皮は毛母細胞が活発に働ける状態を維持できるため、将来的な薄毛予防にもつながります。
- スタイリングのしやすさ向上: 地肌が整うと髪の立ち上がりやボリューム感も良くなります。乾燥でペタンとしがちな髪も、頭皮ケアを続けることで根元からふんわり立ち上がりやすくなり、セットが決まりやすくなるでしょう。
このように、頭皮の保湿は美容と健康の両面で大きな効果があります。
「頭皮ケアなんて今まで気にしたことがなかった」という方も、この機会に保湿を意識したケアに取り組んでみてください。潤った頭皮は触って心地よく、精神的なリフレッシュ効果も期待できますよ。
1-4: 生活習慣が頭皮に与える影響
頭皮の乾燥を改善するには、日々の生活習慣にも目を向ける必要があります。どんなに良いシャンプーや美容液を使っても、生活習慣が乱れていては効果も半減してしまいます。
- 食生活: ビタミンやミネラル、良質なたんぱく質をバランスよく摂取することは、頭皮を含む皮膚の健康維持に不可欠です。特にビタミンA・E・B群、亜鉛、鉄分、オメガ3系脂肪酸（青魚やナッツに含まれる油）などは肌の潤いと新陳代謝を支えます。ジャンクフードや過度な糖分は皮膚の老化を促進する恐れがあるので控えめにしましょう。十分な水分補給もお忘れなく。
- 睡眠とストレス管理: 肌のターンオーバー（新陳代謝）は夜寝ている間に活発になります。睡眠不足が続くと頭皮の生まれ変わりが乱れ、バリア機能も低下しがちです。毎日できるだけ質の良い睡眠をとりましょう。また、ストレスが溜まるとホルモンバランスが崩れて皮脂分泌に影響したり、血行不良になったりします。適度な運動や入浴、リラックスできる時間を設けて、ストレスを上手に発散する工夫も大切です。
- 喫煙・飲酒: タバコに含まれるニコチンは毛細血管を収縮させ、頭皮の血行を妨げます。その結果、栄養や水分が行き渡りにくくなり乾燥や抜け毛の原因に。過度の飲酒も体内の水分を奪い、頭皮を含む全身の肌を乾燥させます。美しい髪と頭皮のためには禁煙・節酒を心がけたいですね。
- その他の習慣: シャワーの温度が高すぎると必要な皮脂まで奪われます。頭皮を洗う際はぬるめ（約38℃前後）のお湯で優しく洗う習慣をつけましょう。また、ドライヤーの熱を長時間頭皮に当てると水分が飛んでしまうため、乾かす際は髪から20cmほど離して風を当て、8割ほど乾いたら冷風に切り替えるといった工夫も有効です。
日々の積み重ねが頭皮の状態に表れます。基本的なことですが、規則正しい生活と正しいヘアケアの両立が乾燥改善への近道です。それでは次に、具体的なアイテムを使ったケア方法を見ていきましょう。
2: おすすめの頭皮保湿アイテム
頭皮の乾燥対策には、シャンプーやローションなど適切なアイテム選びも重要です。
ここでは市販されている頭皮保湿に役立つ製品とサインポスト通販で販売しているサロン専売品をいくつかご紹介します。サロン専売クオリティの商品を中心にピックアップしているので、品質は折り紙付きです。
新規会員登録で500ポイントプレゼントや購入金額の10％ポイント還元など、お得に試せるキャンペーンも活用しながら、自分に合ったケア用品を見つけてみてください。ご注文から1〜2営業日で商品発送と対応も迅速ですので、安心してご利用いただけます。
2-1: 市販のおすすめシャンプー比較
乾燥に悩む頭皮には、まず低刺激で保湿力の高いシャンプーを選ぶことが基本です。市販の中から特に評判の良いものをいくつか取り上げ、その特徴を比較してみましょう。
- キュレル乾燥性敏感肌用シャンプー（花王）: 顔や体のスキンケアで有名なキュレルシリーズの頭皮ケアシャンプーです。消炎剤（グリチルリチン酸ジカリウム）配合でかゆみを抑えつつ、セラミド機能成分が肌のバリア機能をサポートします。無香料・無着色・弱酸性でマイルドな洗い心地のため、敏感肌の女性だけでなく男性にもファンが多い一品です。
- スプリナージュ シャンプー（アリミノ）: 美容室専売のシャンプーの中でも、敏感肌・乾燥肌向けとして人気なのがスプリナージュです。シコンエキス（紫根）やセラミドなどの保湿成分が頭皮のうるおいバランスを整えます。洗浄成分もアミノ酸系で刺激を抑えてあるため、毎日使っても頭皮が突っ張らずしっとりした洗い上がりになります。サロン品質ながらインターネット通販でも購入でき、当店通販サイトでもお取り扱いしています。
- ミルボン プラーミア シャンプー: 髪と頭皮のエイジングケアラインとして女性に人気のサロン専売シャンプーです。黒大豆エッセンス（加水分解ダイズエキス）を配合し、年齢とともに失われがちなうるおい・弾力をサポートします。乾燥でハリコシが無くなってきた髪も、使い続けることでふんわりと立ち上がりやすくなり、トップのボリューム不足に悩む女性から高い評価を得ています。
これらのシャンプーはいずれも頭皮のうるおいを守りながら汚れを落とすことに優れています。ただ、人によって髪質や好みの使用感が異なりますので、「洗浄力」「香り」「仕上がりの髪の質感」などを比較しつつ、自分に合いそうなものを選んでみてください。
乾燥がひどい方は、毎日洗髪する必要があるか見直すこともポイントです（2日に1回にしてみる、あるいはお湯洗いの日を作るなど）。適切なシャンプーと頻度で頭皮への負担を減らしましょう。
2-2: 人気の頭皮ケアローションの紹介
シャンプー後の清潔な頭皮に、頭皮用の保湿ローション（スカルプローション）を使うと、乾燥対策の効果が一段と高まります。
化粧水を顔につけるように、頭皮にも潤い補給をしてあげましょう。ここでは人気の頭皮ケアローションを2つご紹介します。
- デルマドール スカルプローション: 美容クリニック発の処方を取り入れた本格派の頭皮ローションです。有効成分としてグリチルリチン酸2Kやニンジンエキス、センブリエキスなどを配合し、乾燥によるフケ・かゆみだけでなく育毛ケアも同時に叶えるのが特徴。99%以上が天然由来成分で作られており低刺激なので、男女問わず使いやすい処方になっています。お風呂上がりに適量を頭皮になじませてマッサージすると、健やかな地肌を育みながら潤いをプラスできます。
- キュレル 頭皮保湿ローション（花王）: 乾燥性敏感肌向けブランド・キュレルの頭皮用保湿ローションです。乾燥からくるフケ・かゆみを抑え、敏感な頭皮でも使える薬用ローションです。無香料・ノンアルコール処方で、お風呂上がりにノズルで地肌に塗布すればベタつかず潤いを補給できます。
ローションはシャンプー後の清潔な頭皮に塗り、指の腹で優しくもみ込むようになじませます。髪をかき分けながら数カ所に塗布すると全体に行き渡りやすいです。
ローションで頭皮を保湿しておくと、ドライヤーの熱からも頭皮を守りやすくなります。顔のスキンケア同様、頭皮もお風呂上がり5分以内の保湿を習慣にしましょう。
2-3: 乾燥対策に役立つオイル製品
頭皮の乾燥ケアにオイルを活用する方法もあります。オイルと聞くと「ベタつきそう」と思うかもしれませんが、適切に使えば必要な皮脂を補いつつ汚れを浮かせて落とす、一石二鳥のケアが可能です。
特にシャンプー前の頭皮クレンジングにオイルを使うと、乾燥に悩む方には効果的です。
- ソエル LIVING-OIL ヘアクレンジング: 100%天然由来の5種類の植物オイルをブレンドした頭皮クレンジングオイルです。マカデミアナッツ油やホホバ油、ゴマ油などが配合されており、シャンプー前に乾いた頭皮になじませてマッサージすることで、毛穴の汚れや古い角質を浮かせて落とします。必要な皮脂は残して汚れだけをオフしてくれる処方なので、洗い上がりの頭皮は潤いをキープしたままスッキリ。爽やかなサンダルウッドシトラスの香りにも癒され、毎日のシャンプータイムがサロン級のリラックスタイムになります。乾燥によるフケやかゆみ、抜け毛予防にもアプローチできる優れものです。
オイルを使ったケアは週に1〜2回程度で十分です。付けすぎると逆に毛穴詰まりの原因になりますので、使う量は数滴から小さじ半分程度を目安にしましょう。
また、オイルマッサージ後はシャンプーでしっかり洗い流すことも大切です（洗浄力のマイルドなシャンプーでも2回洗いすればオイルは落とせます）。定期的なオイルケアを取り入れることで、頭皮に必要な皮脂を補い、乾燥しにくい状態を維持できます。
2-4: 頭皮マッサージ用アイテム
頭皮マッサージは血行促進とリラクゼーション効果があり、乾燥対策にも有効です。手で行うのも良いですが、専用のマッサージアイテムを使うと効率よくケアできます。
- シリコン製頭皮ブラシ: シャンプー時に使用する柔らかいシリコンブラシは、指では落としにくい毛穴の汚れをかき出しつつ、適度な刺激で頭皮をマッサージできます。手のひらサイズで持ちやすく、安全に頭皮を揉みほぐせるため、敏感肌の方でも安心して使えます。強くこする必要はなく、円を描くように優しく動かすだけでOKです。自宅で簡単にヘッドスパ気分が味わえると人気です。
- ステラボーテ レーザー＆EMSリフトブラシPRO: 当店でも取り扱いのある最新美容家電です。世界初※の低出力レーザーとEMSを組み合わせた頭皮ブラシで、自宅にいながら本格的なスカルプケアとリフトアップケアが可能です。頭皮に当てれば毛根に刺激を与えて発毛を促し、顔に当てれば表情筋を刺激してリフトアップ効果も期待できます。実際に使用した方からは「頭が軽くなりスッキリする」「髪の毛がツヤツヤになって驚いた」と高評価の口コミが寄せられています。価格はサロン品質なだけあり高額ですが、髪とお肌の両方をケアできる点でコストパフォーマンスに優れるアイテムと言えます。
※レーザーとEMSを同時搭載した頭皮ブラシとして（発売当時メーカー調べ）
このように、頭皮マッサージ用のアイテムは用途や価格帯も様々です。毎日のシャンプー時に取り入れられるブラシから、週末のスペシャルケアに使いたい電動ガジェットまで、自分のライフスタイルに合ったものを選んでみてください。道具を使うことで手が疲れにくくなり、継続しやすくなる利点もあります。
3: 女性向けの頭皮ケア商品
女性は男性に比べてヘアカラーやスタイリング剤の使用頻度が高く、その分頭皮が乾燥・ダメージを受けやすい傾向があります。
また、更年期に向かう年代ではホルモン変化で髪が細くなったり地肌が目立ちやすくなったりと、頭皮環境の悩みも増えてきます。ここでは、女性に特におすすめしたい頭皮ケア商品とケア方法を紹介します。
3-1: 女性に人気のシャンプーブランド
前述のように乾燥対策シャンプーはいくつかありますが、中でもエイジングケアや保湿効果で女性から支持を集めているブランドをピックアップします。
- ミルボン プラーミア シャンプー: 美容室専売ブランドのミルボンが展開するエイジングケアラインです。共通成分として「黒大豆エッセンス（加水分解ダイズエキス）」を配合し、髪と頭皮のエイジングサインをケアし、ハリ・コシを取り戻します。乾燥でボリュームが出にくい髪も、使い続けることでふんわりとしたハリ・コシのある美髪へ導きます。優しいフローラル系の香りもリラックスできると好評です。
- ルベル ヴィージェ シャンプー: 野菜由来のエキスをふんだんに配合したエイジングケア発想のシャンプーです。とくに女性の「髪のボリューム減少」や「地肌の乾燥」に着目して作られており、洗うだけで頭皮の環境を整えてハリのある髪へ導いてくれます。シャンプーの泡立ちもきめ細かく、マッサージするように洗えば心地よさ抜群。エッセンスやトリートメントとセットでライン使いすることで、より潤い実感が高まるでしょう。
この他、ドラッグストアで手に入るものではいち髪 モイストシャンプー（クラシエ）やボタニスト モイスト（I-ne）など、比較的手に取りやすい価格で保湿力に定評のあるシャンプーも人気です。
重要なのは自分の頭皮と髪質に合うかどうか。髪が細くボリュームが出にくい方は軽めの仕上がりのものを、髪が太く広がりやすい方はしっとり系を選ぶなど、使い心地も考慮して選択しましょう。
3-2: 乾燥肌用スキンケアアイテム
頭皮が乾燥する方は、お顔や体も乾燥肌であるケースが多いです。そのため、頭皮のケアと合わせて全身のスキンケアを見直すことも大切です。特に女性は日頃からお肌の手入れをしっかり行っている方が多いと思いますが、頭皮も顔の延長線上にある皮膚と考えてケアしましょう。
- 低刺激・高保湿の化粧水やクリームを活用: 頭皮に特化した製品ではありませんが、敏感肌用の化粧水やクリームを頭皮に応用することも可能です。実際、「顔に使って合わなかった保湿剤を頭皮につけてみたら調子が良い」という声もあります。ただしアルコール分やメントールが強いものは刺激になるため避け、ヒアルロン酸やセラミド配合の低刺激タイプを選びましょう。たとえば無印良品 敏感肌用化粧水 高保湿タイプなどは全身に使えるシンプル処方で、頭皮の保湿にも流用しやすいです。
- 頭皮専用の美容液・クリーム: 最近では女性向けに頭皮用の保湿美容液やクリームも市販されています。資生堂のアデノバイタル スカルプエッセンスは髪のボリュームケアで有名ですが、保湿成分も含まれており地肌のコンディションを整える効果があります。またキュレル 頭皮保湿ローションのように、乳液状で垂れにくく使いやすい処方の頭皮保湿剤もドラッグストアで購入できます。顔のスキンケアと同じように「化粧水＋乳液」と考えて、頭皮も美容液やクリームで蓋をしてあげると潤いが長持ちします。
普段の基礎化粧品選びと同様に、頭皮ケア商品も成分表示や使用感をチェックして、自分の肌に合うものを選んでください。女性の場合、香りの好みも重要ですので、リラックスできる香りかどうかも続ける上では大切なポイントです。
3-3: 女性向けの頭皮マッサージ方法
女性は髪が長い方も多く、頭皮マッサージをするとどうしても髪が絡まったり引っ張られたりしがちです。そこで、髪をいたわりながら頭皮を揉みほぐすコツをお伝えします。
- ブラッシングで下準備: シャンプー前やマッサージ前に、目の粗いブラシやコームで髪をとかしましょう。髪のもつれがほどけ、汚れも浮き上がりやすくなります。ブラッシング自体にも適度な頭皮刺激効果があり、血行促進に役立ちます。
- 分け目を変えながらマッサージ: ロングヘアの方は髪をいくつかのブロックに分けてマッサージするとやりやすいです。例えば、頭頂部・側頭部・後頭部の3エリアに分け、それぞれ髪をかき分けて頭皮に指がしっかり触れる状態にします。そこから指の腹で円を描くようにマッサージしましょう。こうすることで、髪がクッションになって力が伝わらない問題を防げます。
- お風呂タイムを活用: シャンプーをしながらマッサージするのは効率的です。コンディショナーやヘアマスクを髪につけている間に、その数分間で頭皮マッサージを行うのもおすすめ。蒸気で頭皮が柔らかくなっている入浴中は、血行も良くなっておりマッサージ効果が高まります。湯船につかりながら両手の指で頭を揉みほぐせば、全身のリラックスにもつながります。
- 週に一度は念入りケア: 日々忙しい方も、週末など時間のあるときに集中的に頭皮をケアしましょう。例えばホットタオルを頭に巻いて5分置き、その後じっくりマッサージするといった「プチヘッドスパ」は、自宅でできるご褒美ケアになります。ホットタオルの蒸気で毛穴が開き、マッサージで美容液も浸透しやすくなるため乾燥対策に効果的です。
女性にとって頭皮マッサージは美髪への投資でもあります。最初は難しく感じるかもしれませんが、続けるうちに「頭皮が柔らかくなった」「髪にボリュームが出た」と変化を実感できるでしょう。お気に入りのアロマオイルを少量垂らして行えば、リラックス効果も倍増します。ぜひ自分なりの心地よい方法で取り入れてみてください。
4: メンズにおすすめの頭皮ケア商品
男性の場合、皮脂分泌が比較的盛んなため若い頃は乾燥を自覚しにくいかもしれません。しかし、40代以降になると頭皮の皮脂量は減少に転じ、フケが出やすくなる男性も増えてきます。
また、男性特有の育毛剤使用や短髪ゆえの紫外線ダメージなど、男性ならではの頭皮環境悪化要因もあります。ここでは男性にフォーカスした頭皮ケア商品の選び方とおすすめを紹介します。
4-1: 男性用の人気シャンプー
市販の男性用シャンプーはスッキリ感を重視したものが多いですが、乾燥に悩む方は保湿重視のタイプを選ぶようにしましょう。以下は男性から支持の高いシャンプーの中でも、頭皮への優しさに定評のあるものです。
- スカルプD シャンプー ドライ（アンファー）: 男性用シャンプーの代名詞ともいえるスカルプDシリーズには、「ドライ肌用」のタイプがあります。アミノ酸系洗浄成分と保湿成分を組み合わせ、頭皮の潤いを守りながら余分な皮脂や汚れだけを落とす処方です。育毛剤ブランド発の商品だけあり、豆乳発酵液など頭皮環境を整える成分も豊富に配合されています。爽快感はありつつもメントール感が強すぎないため、洗った後につっぱらず快適との声が多いです。
- コラージュフルフルネクスト シャンプーうるおいなめらかタイプ（持田ヘルスケア）: フケ・かゆみ対策用として薬用シャンプーの定番ですが、実は保湿力も兼ね備えた優秀なシャンプーです。抗真菌成分ミコナゾール硝酸塩がフケ原因菌の増殖を抑えつつ、リピジュアなどの保湿成分が地肌を乾燥から守ります。低刺激処方なので敏感肌の男性にも使いやすく、無香性で香りが残らない点も男性受けしています。頭皮トラブルを総合的にケアしたい方に向いています。
男性はワックスやジェルなど整髪料を日常的に使う人も多いため、「洗浄力」と「保湿」のバランスが難しいところです。
ポイントは、しっかり落とす日は洗浄力高め＋保湿ケアを念入りに、普段はマイルドなシャンプーで皮脂を残しすぎないようにと、シャンプーを使い分けること。例えば週1回はスカルプケア用のディープクレンジングシャンプー（炭酸シャンプーなど）を使い、他の日は上記のような保湿タイプを使うといった方法も有効です。
4-2: 育毛剤と頭皮ケアの関係
髪のボリュームが気になり育毛剤を使っている男性も、頭皮の保湿ケアは並行して行いましょう。アルコールを含む育毛剤は頭皮を乾燥させることがあるため、育毛剤の前後に頭皮ローションで潤いを与えると効果的です。
頭皮が健やかな状態だと育毛成分も浸透しやすくなり、抜け毛対策の効果が高まります。
4-3: メンズ向け保湿ケアの選び方
男性が頭皮の保湿ケア用品を選ぶ際には、以下のポイントに注目すると良いでしょう。
- ベタつかない使用感: 男性は短髪の方が多く、油分の多い製品を使うとすぐ髪がペタッとなってしまいます。そのため、ウォーターベースでさらっとしたローションタイプや、すぐ乾くミストタイプの保湿剤がおすすめです。例えばヴィージェ ルートケアミストはシュッと吹きかけるだけで頭皮に潤いを与え、ドライヤー後も髪がべたつきません。朝晩問わず使いやすいでしょう。
- 香りや刺激の少ないもの: 香水や整髪料の香りと混ざらないよう、頭皮ケア製品は無香料かほのかなシトラス系など爽やかな香りのものが無難です。先述のソエル LIVING-OILはユニセックスなシトラスハーブの香りですし、キュレルなど無香料タイプも男性に向いています。メントールの強すぎるものは清涼感はありますが乾燥しやすいため、敏感肌の方は低刺激タイプを選ぶと良いでしょう。
- 育毛成分の有無: 男性向け商品には育毛成分（例えばセンブリエキス、ニンジンエキス、キャピキシルなど）が含まれているものもあります。現在薄毛が気になっていなくても、将来への予防としてこれらが入ったものを選ぶのも一つの考え方です。高濃度植物エキス配合で育毛もできるデルマドール スカルプエッセンスのように、乾燥と育毛ケアを両立できる製品もあります。
以上の点を踏まえつつ、自分のライフスタイルに合ったメンズ頭皮ケアを取り入れてみてください。「男性が保湿なんて...」と思うかもしれませんが、頭皮に関しては男女差はさほどありません。必要なケアを適切に行い、潤いバランスの整った健やかな地肌をキープしましょう。
執筆者：株式会社A round match 代表取締役竹山